人の振り見て我が振り直せ

先日スーパーに行った時の事でした。

 

 

私の前に並んでいた夫婦が支払いを済ませ、かごにいっぱいに入った商品を二人で入れていました。

 

そして、私も支払いを済ませ、その夫婦と同じ作業台で商品を袋に移していました。

 

その時でした、奥さんがご主人に向かって、荷物の入れ方が気に入らなかったのか、キレ気味口調な感じで、荷物の入れ方が悪いと指摘したのです。

 

言われたご主人は、素直に「あ、ごめん」と言いながら入れ直ししていました。

奥さんはそれ以上言う事はなかったのです。

ちょと気になったんだろうな~ぐらいで私も気にせず、そのまま入れていました。

 

そしたら今度はその反対側の台で別の夫婦が来て、ご主人が丁寧に商品を入れていました。

そしたら、奥さんが比較的周りにも聞こえる声の大きさで、ご主人に「そんな入れ方したら、形が崩れる、汁がこぼれる」と言い出したかと思うと、商品の入れ方に関係なくご主人を罵倒し始めたのです。

 

しかし、ご主人は何も言わず、慣れない手つきで商品を入れ続けていました。

 

その様子が視界に入っていた私は、少しびっくりしたのですが、しかし、奥さんの立場から見た時、確かにゆっくり入れている様子を見ると、イライラもするだろうし、商品がひっくり返れば形が崩れて汚くなるのは嫌だなと思いました。

 

もし、同じ事をされたら、私も少しきつく言ってしまうかもしれない。と

 

しかし、ご主人の立場から見た時、別に怒って言う事じゃなくて、普通に注意してくれれば理解するし、人前でそんな大きな声出さなくてもいいじゃないか。まあ、もういつもの事だから別にいいけど。

というような表情でそのご主人は一言も反論せず入れていました。

 

しかし面白い事に、この夫婦はこれで成り立っています。

もし、ご主人が、奥さんから言われるこの罵倒が嫌だったら、まず一緒に買い物にも行かないだろうし、興味もないでしょう。

 

奥さんもご主人がこんな感じの人だから一緒にいるかもしれませんし、他に一緒にいれる理由があるのでしょうからね。

 

しかし、その二組の姿を見て、私個人的に、「人前での態度は気を付けよう」と思ったのでした。

その時に感じた自分の中だけの感情を全然関係のない他人に見せる必要はない。

 

※「人の振り見て我が振り直せ」という言葉は他人の行動や言動のよしあしを見て、自分の振る舞いを反省し、直すところは改めると意味です。

 

他人は客観的に見る事ができます。

それを自分に置き換えた時、何かを感じる事ができる、何かに気づく。

 

昔の人はよく言ったものです。

 

そして、こういうことわざや、昔からあって、今でも残っている言葉、物事は、いつの時代でも共通している事だという事がわかります。

 

究極言うと、人間、そのものが普遍的なのかもしれませんね。

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